
目次
- 「医療保険はいらない」と思っていた私の考え
- 62歳、突然の脳梗塞。貯金が一気に減った現実
- 長年払ってきた保険が、まったく役に立たなかった話
- ファイナンシャルプランナーが解説!本当に必要な保険とは?
- あなたの保険、本当に大丈夫?見直すべきポイント

1. 「医療保険はいらない」と思っていた私の考え
私は田中正一(仮名)、67歳の元会社員です。
定年まで普通のサラリーマンとして働き、今は年金と貯蓄で生活しています。
「医療保険って、本当に必要なの?」
そう思っていた私は、長年 医療保険に入らずに過ごしてきました。
理由はシンプルで、 「健康だったから」 です。
- 会社の健康診断でも特に問題なし
- タバコは40代でやめた
- お酒も晩酌程度
- 親族にも大きな病気をした人はいない
「自分は大丈夫だろう」そう考えていました。
“もし病気になっても、貯金でなんとかすればいい” と軽く考えていたのです。
しかし、62歳の時、その考えが甘かったことを思い知らされました。
2. 62歳、突然の脳梗塞。貯金が一気に減った現実
ある朝、目が覚めたら、 右手と右足が動かない。
パニックになった私は、妻に助けを求め、すぐに救急車で病院へ。
診断結果は 「脳梗塞」 。
「幸い、命に別状はありませんが、しばらくリハビリが必要です。」
医師の言葉に安堵したものの、その後の現実は厳しいものでした。
入院2ヶ月、リハビリ4ヶ月。仕事は完全にできなくなりました。
そして、驚いたのは医療費です。
脳梗塞でかかった費用
項目 | 費用 |
---|---|
入院費(2ヶ月) | 180万円 |
リハビリ病院(4ヶ月) | 120万円 |
合計 | 300万円 |
健康保険適用後(3割負担) | 90万円 |
高額療養費制度適用後 | 30万円 |
差額ベッド代(1日8,000円×2ヶ月) | 48万円 |
入院中の食事代 | 6万円 |
通院リハビリ・交通費 | 約20万円 |
最終的な自己負担額 | 約100万円 |
「100万円…!?」
私は一瞬、目を疑いました。
公的な医療制度があるとはいえ、 実際の自己負担はかなり大きい ということを、この時になって初めて知ったのです。
もし医療保険に入っていれば?
入院給付金や手術給付金があれば、 この100万円の負担を大幅に減らせた かもしれません。
私は、はじめて 「医療保険に入っておけばよかった…」 と本気で後悔しました。

3. 長年払ってきた保険が、まったく役に立たなかった話
一方で、私は 30年以上も保険料を払い続けていた保険がありました。
それが 終身保険 と がん保険 です。
終身保険(死亡保険)
若い頃に入った「老後の安心のための終身保険」。
でも、60歳を過ぎて考えました。
「子供も独立したし、配偶者には遺族年金がある。これ、本当に必要?」
結果、解約しました。
しかし、払い込んだ額は 約800万円 。
戻ってきた返戻金は、たった 500万円 。
「300万円も損した…!」
がん保険
もうひとつの落とし穴が、 がん保険 です。
長年払い続けていましたが、 脳梗塞には適用されず、一円ももらえませんでした。
「え? 何のために払ってきたんだ?」
がんにならなかったのは幸運でしたが、
“特定の病気しかカバーできない保険” のリスクを痛感しました。
4. ファイナンシャルプランナーが解説!本当に必要な保険とは?
ここで、ファイナンシャルプランナーの 鈴木健一さん に、保険の見直しについてアドバイスをいただきました。
✅ 本当に必要な保険
- 医療保険(入院・手術給付金付き)
- 最低限の医療費をカバーするために必要
- 1日5,000円〜1万円のシンプルな医療保険で十分 - 収入保障保険(現役世代向け)
- 病気で働けなくなったときの収入減をカバー - 介護保険(要検討)
- 公的介護保険だけでは不十分な可能性がある
❌ 見直すべき、または不要な保険
- 高額な死亡保障(終身保険)
- 60歳以降は必要性が低下。見直しを! - 特定の病気にしか適用されない保険(がん保険など)
- 脳卒中や心筋梗塞などもカバーできる「3大疾病保険」などを検討
5. あなたの保険、本当に大丈夫?見直すべきポイント
保険は、 「なんとなく入る」ものではなく、リスク管理のために選ぶもの。
✅ 「今の自分にとって、本当に必要な保障か?」
✅ 「老後まで続ける価値がある保険か?」
✅ 「病気になったとき、本当に役に立つか?」
この3つのポイントを考えて、ぜひ 一度保険を見直してみてください!
まとめ
- 「医療保険はいらない」は大間違いだった
- 実際に病気になったら、自己負担額は想像以上に大きい
- 逆に、長年払っていた保険がまったく役に立たなかったケースもある
- 保険は “なんとなく入る” のではなく、リスク管理のために選ぶべき
あなたの保険、本当に必要ですか?
この機会に、ぜひ見直してみてください!