
1. はじめに
人生100年時代、シニア世代の再婚が増えています。特に子育てが終わり、自由な時間ができたときに「このまま一人で老後を迎えるのは寂しい」と考える方は少なくありません。しかし、熟年再婚には思わぬ落とし穴が潜んでいることも…。
今回は、63歳で再婚した女性の実話をもとに、シニア婚の現実について考えてみましょう。
2. 幸せなはずの再婚…でも現実は甘くなかった
私は和子(63歳)。2年前に再婚しました。
最初の結婚は30年以上続きましたが、50代で離婚。子供たちは独立し、自由な生活を楽しんでいました。しかし、60歳を過ぎると急に不安を感じるようになりました。
「このまま一人で老後を迎えるの?」
そんなとき、友人の紹介で出会ったのが**修一さん(67歳)**でした。優しくて誠実な人に見えましたし、「お互いに支え合おう」と話し合い、結婚を決意しました。
でも、結婚してすぐに違和感を覚えたのです…。
3. 再婚後に気づいた問題点

① 生活リズムの違い
私は早寝早起きの生活をしていましたが、修一さんは夜型。夜遅くまでテレビをつけっぱなしで、私は何度も目が覚めるように…。
「音を小さくしてもらえない?」とお願いしても、「これくらい大丈夫だろ」と流されてしまいました。
② お金の問題
再婚前、「お互いの年金を合わせて暮らそうね」と話していました。しかし、結婚してみると彼の貯金はほぼゼロだったのです。
「独り身だったし、好きに使ってたよ」と悪びれる様子もなく言われました。
結局、生活費のほとんどを私が負担することに…。
③ 夫の隠し事…まさかの借金
ある日、家の整理をしていたら督促状を発見。
「まさか…借金があるの?」
問い詰めると、最初は誤魔化していましたが、実は100万円以上のローンが残っていたのです。
「ちょっとした借金だから気にするな」と言われましたが、私の心は冷めていきました。
④ 健康問題と介護の負担
さらに追い打ちをかけたのが、夫の健康問題でした。再婚して数ヶ月後、彼は膝の痛みを訴えるように。診断結果は変形性膝関節症。
歩くのが辛くなり、家事や買い物の負担がすべて私にのしかかることに…。
「元気なうちに一緒に旅行したかったのに…」
私は気づけば「妻」ではなく「介護者」になっていました。
4. 専門家の解説:シニア婚の落とし穴とは?
日本の熟年再婚の現状
現在、日本では60代・70代の再婚率が増加しています。しかし、シニア婚には以下の問題がつきものです。
- お金の問題:「年金や貯金は? 相続はどうする?」
- 健康問題:「再婚相手が要介護状態になったら?」
- 家族との関係:「相手の子供との関係は?」
特に「お金」と「健康」は後から大問題になりやすいのです。
熟年再婚で失敗しやすい3つのポイント
💔 勢いで結婚してしまう(寂しさだけで決める) 💔 お金の話をしっかりしない(年金・貯金・借金の確認) 💔 相手の家族関係を軽視する(子供たちとの関係)
「愛があればなんとかなる!」は通用しません!
では、どうすれば失敗しないのでしょうか?
5. 再婚を考える前にチェックすべきポイント
✅ お金の話を必ずする!
- 年金額、貯金、借金を明確にする
✅ 生活リズムや価値観が合うか確認する!
- 一緒に旅行や同棲期間を設けると良い
✅ 介護や相続の話を事前にする!
- 「もし介護が必要になったら?」「財産はどうする?」
もし、結婚を迷ったら…
「今の生活より楽になる? それとも苦しくなる?」
これを考えれば、自分にとって本当に正しい選択が見えてきます。
6. まとめ:シニア婚は慎重に!
再婚は、寂しさを埋めるための手段ではありません。
今回の和子さんのように、結婚前に慎重に考えずに決めると後悔することも…。
「この人となら、安心して老後を過ごせるのか?」 「一緒に暮らしてストレスがないか?」 「経済的に無理がないか?」
この3つのポイントをしっかりチェックして、後悔のない選択をしましょう!
あなたはどう思いますか? コメント欄で意見を聞かせてください!
