
恥ずかしい思いをした60代女性の体験と、専門家が教える音を抑える方法
◆ 静かな場所で“爆音くしゃみ”…あなたも経験ありませんか?
図書館、電車の中、サークル活動中――
「今だけは絶対に出てほしくない!」というタイミングで限って、やってくるあの衝動。
しかも、**年齢を重ねるごとに“くしゃみの音がやたらと大きくなる”**というお悩み、実はとても多いんです。
今回は、実際に人前で恥ずかしい思いをした60代女性の体験談をもとに、
シニアライフアドバイザー・倉本玲子さんが「なぜくしゃみは大きくなるのか?」そして「どうすれば抑えられるのか?」をズバリ解説します。
◆ 【体験談】俳句サークルで起きた“悲劇のくしゃみ”
「昔はね、“クシュン”って、かわいいくらいのくしゃみだったんです。
でも最近は、“ブワァァッショーーン!!”って、自分でもビックリするくらい大きな音で…。
先日、俳句サークルで自作の句を詠んでいた時、まさにその瞬間にくしゃみが出てしまって。
会場が一瞬シーンとして、もう、穴があったら入りたかったです。」
これは、実際に寄せられた60代女性の声です。
おだやかで目立つのが苦手な性格の彼女にとって、“音の大きなくしゃみ”は本気で悩みの種でした。
◆ 【専門家解説】なぜ年をとるとくしゃみが大きくなるの?
シニアライフアドバイザーの倉本玲子さんによると、
くしゃみが大きくなるのには、主に以下の4つの理由があるそうです。
① 筋力の影響で“空気の圧”が強い
呼吸に使う筋肉(腹筋や横隔膜)が強いため、
空気を押し出す力も強くなり、結果として音が大きくなる。
② 遠慮しない“開放型くしゃみ”になりやすい
若い頃は人前で音を抑えようとするけど、
年齢とともに“まあ、いいか”と気を遣わなくなる傾向も。
③ 粘膜の変化と反射の鈍化
加齢により鼻や喉の粘膜が乾燥しやすくなったり、
くしゃみの反射をうまくコントロールできなくなることで、“抑えが効かない”くしゃみになりやすい。
④ 長年の“クセ”になっている場合も
意外と多いのがこのケース。
何年も大きな音でくしゃみをしていると、それが“クセ”として定着してしまうのです。
◆ 【すぐできる対策】音を小さくする方法4つ
「完全に小さくするのは難しいけど、“ちょっとの工夫”でだいぶ違います」と玲子さん。

✔ 1. 口をやや閉じて“音量調整”
完全に閉じるのはNG(耳に圧がかかる)が、
軽く口を閉じて出すだけで音は和らぐ。
✔ 2. ティッシュやハンカチで音を吸収
布で口元を覆うと、音が外に漏れにくくなる。
タオル地など厚めの素材がベスト。
✔ 3. 腹圧のコントロールを意識
くしゃみが出そうな瞬間に、
お腹の力をちょっとだけ抜いてみる。これが意外と効果的。
✔ 4. 自分の“くしゃみのクセ”を自覚する
鏡の前でやってみたり、
家族に聞いてみると意外な気づきが。
クセを直すには、まず気づくことが第一歩。
◆ 【補足】やってはいけないNG行動
✅ 完全に口と鼻をふさいで“くしゃみを我慢する”のは絶対NG!
耳や血管に負担がかかり、最悪の場合は鼓膜にダメージを与えることも。
◆ 【まとめ】“くしゃみ改革”は、今日からできる
くしゃみは、体がちゃんと働いている証拠。
恥ずかしいと感じるのは当たり前だけど、少しの工夫で音をやわらげることは十分に可能です。
倉本さんはこう締めくくります:
「年を重ねるって、こういう“小さな不便”と上手に付き合うってこと。
それをユーモアで乗りこえられたら、人生もっとラクになりますよ。」

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