
息子が結婚し、家族が増えることは本来喜ばしいことのはず。だけど、結婚してから息子の態度が変わったと感じる母親は多いのではないでしょうか?
「息子の嫁がしんどい…」
これは、多くの母親が抱える切実な悩みです。
今回は、62歳の母親が実際に経験した「息子が結婚してから変わってしまった話」をもとに、親としての葛藤や気持ちの整理の仕方を考えていきます。
息子・隼人が変わった瞬間
私の息子、隼人(34歳) は、3年前に結婚しました。
私にとって、隼人はたった一人の大切な息子。
夫と二人三脚で育てた、何よりも大切な存在でした。小さい頃は、よく私の後をついて回る子だったし、仕事で疲れて帰った私に「お母さん、お茶いれるね」と気遣ってくれる優しい子でした。
だからこそ、今の彼の態度が信じられません。
結婚してから、隼人の態度が急に冷たくなった のです。
息子の態度が変わった理由は?
隼人とお嫁さんの美咲さん(31歳)は、結婚して1年ほどで久しぶりに実家に帰ってきました。
私は変わらず「隼人、元気? 仕事はどう?」と聞きました。
しかし、隼人はそっけなく「うん、まあね。」と答えるだけ。
隼人がそうなったのは、お嫁さんの前だからだとすぐに気づきました。
それでも、私は気を遣ってあまり話しかけないようにしました。
しかし、数日後、隼人からLINEが届きました。
「お母さん、あんまり生活のこととか聞かないでくれる?」
私はただ、息子のことを心配しただけだったのに……。
この言葉を見た瞬間、胸がギュッと締め付けられました。
衝撃の一言「俺の母親は美咲だろ?」
さらに、決定的な出来事がありました。
私の誕生日に、隼人から何の連絡もなかったのです。
今までは、必ず「おめでとう」と言ってくれていたのに。
「忙しいのかな?」と思い、翌日電話をかけてみました。
「もしもし、隼人。昨日、誕生日だったんだけど……。」
すると、隼人は少し黙ってから、こう言いました。
「ああ……悪い、すっかり忘れてた。」
その言葉だけでもショックでした。
でも、その後の言葉が、私の心をズタズタにしたのです。
「……まあ、俺には今、“もう一人の母親”がいるからさ。」
「え?」と聞き返すと、隼人は笑いながら言いました。
「俺の母親は、美咲だろ?」
私は頭が真っ白になりました。
美咲さんが「私がちゃんと面倒見てあげるから、お義母さんはもう気にしなくていいですよ」と言っていたことを思い出しました。
もしかすると、隼人にとって「美咲さんに従うこと」が当たり前になり、私はもう「過去の母親」になってしまったのかもしれません。
もう一つの衝撃:「お母さんのことは美咲が決めるから。」
さらに、ある日隼人に老後のことを相談しようと思い、思い切って聞いてみました。
「隼人、お母さんもそろそろ一人暮らしが大変になってきてね……将来的にどうしようかと思ってるの。」
すると、隼人はため息をつきながら言いました。
「お母さん、その話なら、美咲と相談するから。」
「え? 隼人がじゃなくて?」
「うん。お母さんのことは、美咲が決めるから。」
私は絶句しました。
私の人生のことなのに、息子ではなくお嫁さんが決めるの?
美咲さんが「お義母さん、老人ホームも色々あるので、私がいいところ探しておきますね」と笑顔で言ったとき、私はもう何も言えませんでした。
私はただ「はい」とうなずくだけでした。
私はこれからどうすればいい?
隼人を責めることはできません。
結婚したら、夫婦を最優先にするのは当然です。
でも……
「俺の母親は美咲だろ?」
「お母さんのことは美咲が決めるから。」
この言葉が、私の心に深く突き刺さり、消えることはありません。
私はもう、隼人の「母親」ではなくなってしまったのでしょうか?
これからどう接していけばいいのか。
この答えを見つけるのには、まだ時間がかかりそうです。
まとめ:母親の立場は変わるけれど…
息子が結婚すると、母親との関係はどうしても変わってしまいます。
しかし、それを受け入れることは簡単ではありません。
「親離れ」「子離れ」は言葉では簡単に言えても、実際に経験するととても辛いものです。
もし、あなたも同じような経験をしたことがあるなら、ぜひコメントでお聞かせください。
あなたなら、どうしますか?