
老後の生活を支えるはずの年金。
でも、その金額が月にわずか5万円台だったら…あなたならどうしますか?
今回は、そんな厳しい現実と向き合っている69歳の山本久子さん(仮名)の声をご紹介します。
さらに、シニアライフカウンセラーの川島弘美さん(73歳)による、生活保護や支援制度についての解説も掲載しています。
「私も同じ」「将来が不安」という方にとって、少しでも参考になれば幸いです。
【69歳女性のリアルな声:山本久子さんの告白】
久子さんは東京郊外の古いアパートで一人暮らし。
月の年金はおよそ6万2千円、家賃は4万円。
光熱費と食費、通院費を差し引くと、残るお金はわずかです。
節約しても限界があり、夏はエアコンを我慢して熱中症で倒れたという経験もあります。
「生活保護を考えたこともあります。
でも…なんとなく怖くて、恥ずかしくて、まだ一歩が踏み出せません。」
【専門家・川島弘美さんの解説】
▶ 共感の声
「久子さんのように、長年家族のために働き、
今になって不安を抱えている女性は、本当に多いです。」
▶ なぜ年金が少ないのか?
・国民年金だけで厚生年金がない
・正社員での就労経験が少ない
・保険料未納・免除期間の影響
・介護や子育てによるブランク
現代女性の多くが直面する構造的な問題でもあります。
▶ 生活保護は“恥ずかしい”ことではない
・高齢者の生活保護受給者は増加中(約4人に1人)
・最低限の生活を保障する“権利”であり、“甘え”ではない
・病院や介護も利用可能/家賃も一定額補助
【生活保護の申請方法】
- お住まいの市区町村の福祉事務所へ相談
- 本人確認書類・通帳・家計の記録を持参
- 専門のケースワーカーが丁寧に対応
- 自宅訪問や電話相談も可能(身体に不自由がある場合など)
- 条件を満たせば、原則申請は拒否されません
【今からできること(川島さんのアドバイス)】
✅ 1. 支援制度を知る
・高齢者向け給付金、医療・住宅の助成など
・地域包括支援センターや社会福祉協議会に相談を
✅ 2. 固定費の見直し
・スマホ料金、電気・保険などを見直すことで数千円の節約も可能
✅ 3. 社会とのつながりを持つ
・地域の集まりやボランティア活動で、孤独感や不安を軽減
✅ 4. 無理のない範囲で働く
・週に数時間でも収入と生きがいにつながる
・シルバー人材センターなどを活用
【最後に:自分を責めずに、一歩前へ】
「生活が苦しいのは、あなたのせいじゃありません。
恥ずかしがらずに、制度を頼ってください。
遅すぎるなんてことはない。
今からでも、人生は動かせます。」
川島弘美さんの言葉のとおり、まずは“知ること”が第一歩。
そして、“相談すること”が、不安を軽くするための大きな鍵になります。
【YouTubeでも詳しく紹介中】
今回の内容は、YouTube動画でも詳しく解説しています。
久子さんの告白と川島さんのアドバイスを、ナレーション形式でわかりやすくまとめました。