「風邪をこじらせただけだったのに…」
68歳、年金月9万円。
慎ましく、つつましく、一人で生きていた女性の人生が、たった1週間の入院で崩壊しました。
きっかけは、2月の終わり。
少しの喉の痛みと咳から始まり、肺炎と診断され即入院。
本人は「1週間で元に戻る」と思っていました。
でも――戻ってきたのは、元の生活ではありませんでした。
「請求金額：82,000円」から始まった地獄
退院後、医療費の請求額は82,000円。
カードで支払ったものの、翌月の支払いが重くのしかかります。
通帳にはわずかな貯金、年金はすでに食費・家賃・光熱費で手一杯。
加えて、再発防止のための通院と薬代。
1回の通院で診察代＋薬代＋タクシー代が約5,000円。
たった月2回の通院だけで、生活は完全に崩れ始めたのです。
「高額療養費制度？…そんなの誰も教えてくれなかった」
テレビで偶然知った「高額療養費制度」の存在。
事前に申請していれば、負担は減ったかもしれない――
でも、病院では誰も説明してくれなかった。
本人も、制度の内容をきちんと理解していなかった。
「知らなかった」
「聞かなかった」
「教えてくれる人がいなかった」
その“無知”が、老後の破滅に直結してしまったのです。
食費はふりかけご飯、光熱費は滞納寸前
・家賃の支払いを1週間遅らせた
・電気代・ガス代の督促状が届いた
・Wi-Fiを解約して情報にもアクセスできなくなった
・食費を削って、1日1食に
かつて「年金だけで質素に暮らす老後」を目指していた彼女の生活は、
いまや「病気になったことをきっかけに、崩壊した老後」へと変わってしまいました。
彼女の言葉が刺さる
「死んだ方が楽だと本気で思った。でも、死ぬのにも金がかかると知って、絶望した」
「私は、ただ1回、風邪をこじらせて入院しただけなんです」
「“普通に生きる”ことすら許されない社会なんですね」
あなたは大丈夫ですか？
今の日本では、年金だけでギリギリ暮らしている高齢者が、
ほんの少しの医療費で、人生そのものを失ってしまう現実があります。
・制度を知らなかった
・誰にも相談できなかった
・家族がいない
・ネットが使えない
・黙って我慢してきた
そういった“静かな人たち”が、どんどん見えないところで沈んでいっている。
これが、私たちが見ようとしてこなかった“老後の闇”です。
▼この記事で伝えたいこと
- 病気は誰にでも突然訪れる
- 制度があっても、“知らない人”は使えない
- 老後の破産は、静かに、誰にも気づかれずにやってくる
- “相談できない性格”の人ほど、崩れたときに誰も助けてくれない
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