
年金は65歳から受け取るのが一般的ですが、実は70歳まで受給を繰り下げることで、最大42%も増額できる仕組みがあるのをご存知ですか?
今回は「繰り下げ受給の正しい手続き方法」と「どんな人に向いているのか」を、わかりやすく解説します。 将来の安心のために、ぜひ知っておきたい内容です!
【目次】
- 繰り下げ受給とは?基本のおさらい
- 繰り下げ受給のメリットと注意点
- 繰り下げ受給の手続き方法
- 65歳時点で繰り下げるときの注意点
- 繰り下げ受給が向いている人の特徴
- まとめ:選ぶなら正しく手続きしよう
1. 繰り下げ受給とは?基本のおさらい
繰り下げ受給とは、年金の受給開始年齢を65歳から遅らせて、66歳〜70歳の間で自分で選べる制度です。 1ヶ月繰り下げるごとに0.7%ずつ増額され、70歳まで繰り下げると最大42%アップします。
2. 繰り下げ受給のメリットと注意点
【メリット】
- 生涯の年金受給額が増える
- 長生きするほどトータルで得になる
- 将来の生活にゆとりが生まれる
【注意点】
- 申請しないと自動では始まらない
- 繰り下げ中は受給できないため、生活資金の備えが必要
- 途中で亡くなると、受け取れないまま終わることも
3. 繰り下げ受給の手続き方法
繰り下げ受給は、自分で「申請」しないと始まりません。
【主な手続き方法】
- 年金事務所で直接申請(要予約)
- 郵送で「年金請求書(繰下げ用)」を提出
【必要書類】
- 年金請求書(繰下げ用)
- 年金手帳または基礎年金番号通知書
- 本人確認書類(運転免許証など)
- 通帳など振込先口座のわかるもの
4. 65歳時点で繰り下げるときの注意点
65歳になったとき、何もしないと「繰り下げ」は自動で適用されるわけではありません!
65歳前に届く「年金請求の案内」にある選択肢で、「今は受け取らず繰り下げる」にチェックを入れて返送する必要があります。
これを忘れると、自動的に65歳で受給が始まってしまうケースも。
「今は受け取らず、あとから増額して受け取りたい」と考えている方は、必ずこの手続きを行ってください。
5. 繰り下げ受給が向いている人の特徴
- 健康に自信がある、長生きの家系
- 貯金や収入があり、今すぐ年金がなくても生活できる
- まだ働いて収入がある(アルバイト・自営など)
- 将来の生活に余裕を持ちたいと思っている
6. まとめ:選ぶなら正しく手続きしよう
繰り下げ受給は、自分の将来を少しでも安心にするための「選択肢のひとつ」です。
ただし、制度の仕組みや手続きの流れをしっかり理解していないと、逆に損をしてしまう可能性もあります。
65歳を迎える前に「もらう」「もらわない」をしっかり検討し、自分に合ったタイミングで正しく申請しましょう!